背中に鬣を持った福井・西暁の中学生、獅見朋成雄から立ち上がる神話的世界を、舞城王太郎が疾走感あふれる文体で描き切る。ゼロ年代デビュー、「ゼロの波の新人」の第一走者が放つ傑作。面白く読みましたが、ぶっちゃけ飽きた感じはします。
いや、飽きてはいないか。
処女作を読んだ時ほどのインパクトを受けなくなったというか。
まあ、ほとんどの作品が福井弁の一人称ですからねえ。
それがこの人の味であり読む側としては安心感もあるんですがね。
なんか批判ぽくなってますが好きは好きです。
今回はモヒ寛が気に入りました。