今まで読んできた本の紹介
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 武蔵野の面影残る街で起きた事件を、実験小説家・浅暮三文が「びっくりさせたれ」精神で描く本格ミステリー。登場人物も事件も異なる短編が1冊にまとまる意外な驚きが。仕掛け満載の短編集。 裏表紙の宣伝文につられて買いましたが、正直ちょっと期待ハズレだったかなぁ… 西澤保彦の『解体諸因』や『完全無欠の名探偵』を読んだ時の衝撃を感じさせてくれる作品にはもう出会えないのかなぁ… でもこれ、最初から単行本の形で発表されたわけじゃなく、雑誌に掲載された各短編を後からつなげたものなんですね。 各短編が書かれた当初からどの程度まで書かれていたかは不明ですが、これはちょっとすごいですね。 ただ、最後の短編『5つのR』で、舞台がガラッと変わるので、ここですごい驚きがあったら良かったかもと思った。 なんとなく別々に作られた曲をアルバムにする際、DJミックスのようにつなげる電気グルーヴ(石野卓球)のようだなあと思った。 ルイス・キャロルの作品にちなんだ不可解な城に探偵たちが集められた。ある者は密室状況下、巨大な鏡の上で溶かされた死体となり、ある者は合わせ鏡の部屋で殺され、犯人は目撃者の眼前で消失する…。 チェス繋がりで…。 う~ん、面白かった……のかなあ… 探偵ばかりが集められるとか変な名前や変なしゃべり方のキャラとか、なんかミスオタの同人誌っぽい。 ちょっとまともな清涼飲料水といった感じか。 今月はいいペースで本が読めました。 自宅に殺人犯が籠城、妻が人質に。末永純一は犯人と、警察の目を盗んである密約をとりつける。盤上の敵との争いは緊迫のうちに進み、取引は震驚の終盤を迎えた…。極上の北村魔術。 冒頭で北村さんが、『ミステリのあるタイプ』と書いているので、ひょっとして俺も好きなあれか?と期待して読みはじめたら、案の定それだったので嬉しかった。 しかも全然予想してなかった真相だったので更に嬉しかった。 あと、残酷な内容が書かれているようなことも書いてあって、けっこうそういうのが苦手な俺は覚悟して読みはじめましたが、語り口がいつものあたたかい”北村節”だったので、それほど傷つくこともせず読むことができました。 冒頭の花屋さんが襲われるシーンは、今まで読んだ北村作品からは想像できないようなものだったので、かなり驚きましたが… むしろ自分は、ラブストーリー として読めましたね。 なんとなく『ターン』と似てる印象を受けました。 タイトルから、ライトとエルみたいな犯人と主人公の心理戦とか緻密なかけひきとかを想像してたので、それがちと残念だったといえば残念でしたがそうとう楽しんで読めました。 「チョーモンイン」シリーズ最新作。連続する念動力による不法侵入と引っ越しの奇妙な関係、血飛沫の記憶と母の幻影に悩む女性、男の手料理が招く連続怪死など、5つの超常事件を緻密な論理で解き明かす。 西澤さんの作品は、タックシリーズもそうだけど、シリーズものなのに毎回語り手が変わったり一人称だったり三人称だったり、その都度主要人物が変わったりで毎回すごく工夫があるので、読むのが楽しみです。 このシリーズは嗣子ちゃん以外のキャラがどうも好きになれなくてあまり好きではなかったのだけど、最近はめっきり少なくなったSFミステリものを読めるのはもはやこのシリーズだけといってもいい感じなので、貴重な存在。 今回は嫌いな他キャラクターがあまり出てこなかったせいか、いつもより楽しめました。 しかしこのような短編集が読めるのは嬉しいのですが、シリーズ通しての大きな話の流れはいつ進展するのかな(^_^; そろそろタックシリーズが恋しい …かな。。。 満開の桜の下、二日酔いの小夜子が出逢ったのは、謎の美青年と見知らぬ肩掛け鞄…。人生の再生を描く、ちょっとミステリアスで、あたたかくて、ユーモラスで、思わず涙する、著者渾身の書き下ろし小説。 待ちに待った西澤さんの新作。が、しかし、純粋なミステリではないんですね(^^; 一応カテゴリはミステリに分類しましたが、う~ん。 文体はかなり違うけど、なんとなく赤川次郎とか北村薫作品みたいな印象を受けました。 『人生の再生』ということですが、小夜子より若干若く、性別も違うとはいえ、27歳ぐらいから「もう俺も若くないなあ」「この先なんかいいことあるのかなあ」と、『老いゆくということ』が最大のテーマみたいになってる自分にとって、なんだか痛い小説でした。 『黄金色の祈り』とはまた別種の痛さを感じたなあ(^^; そろそろチョーモンインシリーズの新作が出てるんだったかな?? 雪舟祭のさなか、衆人環視の総社神道宮の境内に、忽然と現れて消えた腐乱死体。残された髪の毛から死体の身元が特定されるが…。津山、倉敷、総社を舞台に、司法修習生・犬坊里美が活躍するシリーズ第1弾。 実は個人的にけっこうファンな里美ちゃんのソロデビュー作。 しかし里美ちゃんてもう27歳だったんですね。 なんだか意外(^^; 龍臥亭事件でのデビュー時から最近まで、愛らしいキャラクターに石岡君同様萌えてた自分ですが、本作でのがんばりっぷりにはいささか胸を打たれました。 以前メル友だった女子高生の女の子が、久しぶりに「就職しました」とメールしてきたことがあって、その時なぜか感極まって泣いてしまったことがあるのですが、その時に似た感情を持ちましたね。 可愛いだけと思っていた女の子が社会に出てがんばってる。 うん、弱いんですよこういうのに。 ミステリとしてはちょっと満足できなかったかな~… あれ、まだなんにもわかってないのに残りこんだけのページしかないの?と冷や冷やしながら読み進んだらあのラストでしょ。 途中までは面白かったんですけどね。 好きな土地である岡山が舞台なことと、飄々とした岡山弁のセリフ、そして里美ちゃんのがんばりに読まされた感じですか。 今回、島田作品には珍しく登場人物のイラスト化がされてますが、なんとなく印象違う。 自分の頭の中では、なぜか相武紗季でした。 |
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