埼玉県蓮田市で一家4人が忽然と姿を消した。炊きたてのご飯やみそ汁、おかずを食卓に乗せたまま。両親と娘、その祖母は一体どこへ消えたのか。女性ライターは関係者の取材を通じて、家族の闇を浮き彫りにしてゆく。基本的に叙述トリックは好きなんですが、俗に言う『折原マジック』という奴は苦手。
なんだか構成がややこしく、そこにいかにも何かありげで無理にまとめた感が強く、それよりは綾辻氏のいくつかの作品や最近の新本格みたいに、一見何気ない物語と見せかけといて、突如がつんと驚かせてくれるタイプの方が好き。
メインのトリックとはまったく関係ないところで仕掛けられていたりとか。
まあ、そんな折原作品の中でも、ホラー色が強い『沈黙の~』シリーズや、『○○者』シリーズはわりと好き。
特に後者はタイトルの統一性や、どれも読みたくなるようなタイトルなとこが惹かれる。
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