105巻を読んで以降、ちょっと「もうこれ以上続くのは否定派」だったわけですが、この巻を読んでいるうちに考えが変わった。
やはりこれだけの世界を創りあげるのはすごいことだよなあと。
僕は15歳の時――今からおよそ20年前(^_^;から読んでいるんですが、多くの人がそうであるように、グインの世界ってのは、自分にとって、もうひとつの現実なんですよね。
ここの世界、ここで暮らす人たちと、お別れしてしまうのはやはり寂しいなと。
もう、どこまでもついていく覚悟を決めましたよ(笑
でも、後伝や、登場人物の第二世代の話なんかはいくらやってもいいけど、本伝は、きりのいいところで早めに決着つけてほしいという気持ちに変わりはありません。
話を広げるだけ広げて、あれもありこれもありではさすがに辛すぎます。
グイン以外では、本格ミステリを好むだけあって、気持ちよく収束していく話が好きなんですな。
あと、スーティーのことは作者ほどではないにしても、好きなことは好きなんですが、あのしゃべりかたはなんとかしてほしいと思った。
子供の描写としては正しいのかもしれないけど、『すーたん』ってのはなんかグインの世界観にはあわないような気が…
まああくまで個人的意見ですが。
アストリアスの話でしばらく引っ張られるかと思ったけど、案外すんなり終わってくれたのも良し。
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