雪舟祭のさなか、衆人環視の総社神道宮の境内に、忽然と現れて消えた腐乱死体。残された髪の毛から死体の身元が特定されるが…。津山、倉敷、総社を舞台に、司法修習生・犬坊里美が活躍するシリーズ第1弾。実は個人的にけっこうファンな里美ちゃんのソロデビュー作。
しかし里美ちゃんてもう27歳だったんですね。
なんだか意外(^^;
龍臥亭事件でのデビュー時から最近まで、愛らしいキャラクターに石岡君同様萌えてた自分ですが、本作でのがんばりっぷりにはいささか胸を打たれました。
以前メル友だった女子高生の女の子が、久しぶりに「就職しました」とメールしてきたことがあって、その時なぜか感極まって泣いてしまったことがあるのですが、その時に似た感情を持ちましたね。
可愛いだけと思っていた女の子が社会に出てがんばってる。
うん、弱いんですよこういうのに。
ミステリとしてはちょっと満足できなかったかな~…
あれ、まだなんにもわかってないのに残りこんだけのページしかないの?と冷や冷やしながら読み進んだらあのラストでしょ。
途中までは面白かったんですけどね。
好きな土地である岡山が舞台なことと、飄々とした岡山弁のセリフ、そして里美ちゃんのがんばりに読まされた感じですか。
今回、島田作品には珍しく登場人物のイラスト化がされてますが、なんとなく印象違う。
自分の頭の中では、なぜか相武紗季でした。
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