マグレと都市伝説／鯨統一朗

前作に続き、バカバカしい内容で面白かったです。
まさか続編が出るとは思わなかった。
ぜひとも、更に続編が出ることを期待します。
しかし新キャラの小林君の兄っていい味出してるよなぁ。。。

溺れる人魚／島田荘司

泳ぐことさえできなくなった元天才水泳選手が自殺し、その原因を作った医師が殺害された。しかも離れた場所であったにも関わらず、同じ時間に同じ拳銃が使われたというのだ…。表題作をはじめ、全４編を収録。




久しぶりの御手洗もの。
ミステリらしいミステリではないがやはり面白かった。

十二階の柩／楠木誠一郎

う～ん、歴史ミステリを期待してたのに、歴史上の事件や舞台を使った冒険小説でしたね。

自分的にはちょっと…でしたね。

けっこう下品な記述多しです。

ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ！／深水黎一郎

新聞に連載小説を発表している私のもとに１通の手紙が届く。そこには、ミステリー界最後の不可能トリックを用いた「意外な犯人」モノの小説案を、高値で買ってくれと書かれていた…。第３６回メフィスト賞受賞作。




個人的にメフィスト賞は最近なんだか単なるミステリ同人誌みたいな作品も出してると思うし、ペンネームだか本名だかなんとなくこの人の名前もアレだし、作品のタイトルもアレだったし、トリックというか、『読者が犯人』ものってあまり納得できる結末にはなりそうもないと思ったりで、正直あまり期待していませんでしたが、読み始めると、読みやすい文体だし、なんか脈絡なく色んなエピソードが出てきて、いったいこの先はどうなるんだとここ最近の読書としては珍しく先が気になる感じだったので、面白く読めました。
ただ結末は…
やっぱこの手のものはなかなか驚かせるのは難しいものがあると思いますが、途中までで「これはもしかしたら…」と期待を抱かせてくれたので、むしろそのせいでガッカリ感がありました。
早く次作が読んでみたいです。

海賊島事件／上遠野浩平

海賊王、ムガンドゥ三世の統べる島・海賊島。絶対封鎖状況にあるこの島に前代未聞の密室殺人事件の容疑者が逃亡した。強大な魔導艦隊はその容疑者を差し出すことを要求する…。各国の思惑が渦まく謎にＥＤが挑む。




読むのに時間かかりますが、このシリーズ面白くて好きです。
なんか少年漫画的ですよね。

紫骸城事件／上遠野浩平

呪詛うずまく最果ての荒野に聳え立つ「紫骸城」。業比べのために腕ききの魔術師が集うなか、鏖殺の罠はうたれた。




すでに何冊か出ているシリーズものを続けて読めるってのはなんだか幸せですよな。
前作の主要キャラ3人がストレートに出てくるのかと思えば、前作のキャラの友人と噂で出てきた人物がメインの物語。
こういう微妙にスライドするシリーズものは好きです。
戦地調停士やら七海連合やら独特の職業やら団体などが登場するのも少年マンガちっくでなかなか良い。
現実世界に近い設定でむりくり探偵団体やらむちゃくちゃな探偵キャラを出している某清涼飲料水に比べて遥かになじみ易い。
今作はちょっと…だったけど続けて読みたいシリーズだ。

殺竜事件／上遠野浩平

不死身の竜は、誰に、何故、如何にして刺殺されたのか。「ブギーポップは笑わない」の上遠野浩平が挑む、ファンタジーと本格ミステリーの二重奏。




ミステリとファンタジーの融合ということで、発売当初から興味はあったのですが、なんとなく手をつけないでいました。
発売されて数年経った今頃、図書館でシリーズ3冊一気に借りてきました。
まあなんとなく敬遠してたわけですが、面白く読めましたね。

阿弥陀ケ滝の雪密室／黒田研二

中部地方出身の自分はとあるトリックは見抜けないまでも、なんとなくわかってしまい、その点が少々残念。
前作の方が面白かったかも。

ふたり探偵 寝台特急「カシオペア」の二重密室／黒田研二

思ってたより面白かった。
サイコキラーやらミッシングリンクやら密室やら特殊設定やら詰め込みすぎだろと途中まで思ってたけど、結末間際の怒涛の展開にとりあえず満足。
しかし装丁は最悪だと思う。
なんかカシオペアの窓から人形が覗いてる表紙にむちゃくちゃ殺意を覚えるのは俺だけか(笑

ダイニング・メッセージ／愛川晶

タイトルがまったく魅力的ではなかったので、さほど期待してはいなかったんだけど、面白かったです。
もともと、この前に読んだ河童伝説が、こ難しい歴史上の名前や薀蓄やらがたっぷりな作品だったので、軽い日常の謎を扱った連作短編集だろうてな感じで次に読む本としてこの作品を選んだわけだが、見事にいい風に裏切られましたね。

しかし桐野さんの恋愛感情、いつもながら他人事とは思えない自分です(^^;
作中に出てきた愛ちゃん作の漫画も面白かった。